今年1月22日に郡山市のJR郡山駅前で、当時19歳の受験で来県していた女性が飲酒運転の軽自動車にはねられて死亡した事故から、22日で7カ月となった。
この事故で、運転していた同市の会社員男(35)は危険運転致死傷と酒気帯び運転の罪で起訴され、今年9月に地裁郡山支部で初公判が予定されている。同じ悲劇を2度と繰り返さないよう、いわき市でも22日、月命日に合わせた交通指導取り締まりや街頭広報活動が行われた。
交通指導取り締まりとして、いわき中央署、いわき東署、交通機動隊いわき分駐隊は22日深夜、常磐上矢田町の県道小名浜・平線(通称・鹿島街道)で夜間検問を実施した。参加した署員らは一台一台停車を求め、運転免許証の所持や飲酒の有無を確認しながら、安全運転を呼びかけた。
いわき中央署によると、1時間半にわたる検問の結果、飲酒運転はなかったが、免許不携帯が3件、シートベルト着用不備が1件あった。阿部勝也署長は「いわき市は広いので、今後も散発的に検問を行いながら、1人でも多く交通違反を取り締まっていきたい」と力強く語った。
街頭広報活動にあたっては、地元の事業者も協力。小名浜島の磯上商事前の県道いわき・上三坂・小野線や、内郷高坂町の磐城通運平支店前でキャンペーン活動を展開した。
行き交うドライバーに対し、「飲酒運転根絶」のハンドプレートや、「ダメ・飲酒運転」と書かれたのぼりなどを掲示。いわき市から飲酒運転を追放する思いを訴えた。県警では引き続き飲酒運転の根絶に向けた活動を強化する方針で、いわき3署でも関係機関・団体と協力しながら取り組んでいくとしている。
(写真:常磐上矢田町で行われた夜間検問)
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「飲酒運転根絶を」郡山の事故から7カ月に合わせ いわきで夜間検問・街頭啓発






