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磐栄HDが婚礼事業に参入 中央台・ララシャンスいわき取得 運営はやまたまやで
総合物流業・磐栄ホールディングス=HD=(泉町下川)が新たに婚礼事業に参入し、関連会社のBKクリエイトが中央台高久の結婚式場「ララシャンスいわき」を取得した。
磐栄HDは友好的なM&A(合併・買収)や事業の多角化で成長を図っている中で、建設業・蒲田産業(錦町蒲田)との共同出資で、今年8月にBKクリエイトを立ち上げ、ララシャンスいわきを運営するアイ・ケイ・ケイホールディングス(佐賀県伊万里市)などから、7日付で固定資産と事業の譲渡を受けた。
今後の運営は冠婚葬祭業・八幡台やまたまや(植田町)が業務委託を受けて担い、十数人の地元雇用は維持する。譲渡額は非公表。ララシャンスいわきの名称は向こう5年間は変わらない。
締結契約についての記者会見が7日、ララシャンスいわきで開かれた。磐栄HDの村田裕之代表取締役(BKクリエイト代表取締役会長)、アイ・ケイ・ケイHDの村田裕紀副会長、八幡台やまたまやの蛭田剛代表取締役社長らが出席した。
ララシャンスいわきを巡っては、2009年4月にオープンし、年間最多で200組の挙式を行ってきたが、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)から土地を貸借しており、来年をもって契約が満了することから、アイ・ケイ・ケイ側は更地で返却するか、購入するかの2択が求められた。
このため将来のあり方を模索し、昨年8月に磐栄HDに譲渡を打診した。村田社長は「提案を受けた際には正直驚いたが、同時に大変うれしかった。もともとララシャンスいわきの質の高さは見聞きしていた。人生にとって結婚は大きな節目なので、地元の3社でしっかりと引き継いでいきたい」と語る。
村田副会長は「ララシャンスいわきは震災、コロナ禍を乗り越え、地域の皆さまに愛されてきた。譲渡に向けては1年にわたって打ち合わせをしてきたが、社員も含め安心して、そして信頼して譲ることができる」と呼びかけた。蛭田社長は「今までの良さに加え、地域に根差したサービスを展開していければ」と期待感をにじませた。
磐栄HDは国内外に40の物流事業会社、22の非物流事業会社、5の関連会社を有する。グループには農業法人や美容室グループなどもあり、今後はララシャンスいわきで自社商品・サービスとの連携も検討していく。
またララシャンスいわきは婚礼事業に特化していたが、婚活イベントや各種パーティーも積極的に受け入れていくという。
(写真:記者会見に臨んだ村田社長=左から3人目=ら)
※初報の社名に誤りがあったため、記事を修正いたしました。