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マルトの総菜・スイーツ5品 2つのコンテストで入賞 地域振興の思い実る
いわき市や茨城県でスーパーマーケットを展開する「マルト」(本社・勿来町窪田、安島浩代表取締役社長)は12日、チラシ・特売アプリの投票による「トクバイおいしいもの総選挙2025」と、農林水産省主催の「FOOD SHIFT セレクション2025」で、それぞれ自社の商品が入賞したと発表した。
受賞したのは「さつまチーズベイク」「常磐もの目光の南蛮漬け」「国産豚の大粒肉焼売」「相馬産大豆使用のいなり寿司」「店内手作りおにぎり 又兵衛しまほっけ」で、いずれも県産品を活用しており、マルトの総菜・スイーツを通じて地域振興に努める思いが実った。
受賞報告会が同日、平字尼子町のマルトSC平尼子店で開かれた。安島大司・商品本部常務取締役商品本部長が「すべての商品に地元の食材が使われており、多くの方に『おいしい』と認めてもらえたことが何より」と述べ、今後もより良い商品開発に努めていくと強調した。
トクバイおいしいもの総選挙2025は、チラシ・買い物情報サービス「くふう トクバイ」が実施。本年度は104社から381品のエントリーがあり、投票総数22万2355票の結果から受賞商品を決めた。
このコンテストでは「さつまチーズベイク」が入賞。東京電力福島第一原発事故からの復興を目指し、双葉郡楢葉町で栽培したサツマイモを材料に、高校生との連携の一つとして、磐城桜が丘高とともに商品を完成させた。
FOOD SHIFT セレクション2025は、農林水産省が食と農のつながりを深化させる取り組みの一環で、全国から835件が寄せられた。マルトは地産地消の観点から評価され、「常磐もの目光の南蛮漬け」「国産豚の大粒肉焼売」「相馬産大豆使用のいなり寿司」「店内手作りおにぎり 又兵衛しまほっけ」が入賞した。
南蛮漬けはいわき市の魚・メヒカリを、小名浜海星高の生徒たちと新たな総菜に昇華。焼売はすべて国産原料にこだわっており、県産小麦・ゆきちからや、いわき産白ネギを使用したほか、工場で一つひとつ丁寧に手包みして滑らかな口当たりを実現している。
いなり寿司は開発に相馬農業高の生徒が協力し、南相馬市産の大豆を採用。おにぎりは東京の老舗おにぎり店「浅草助六」の3代目・三浦洋介さんの指導を受け、評判となっているシリーズの一つ。いわき市の地酒・又兵衛の酒粕でしまほっけを漬け込んだ。
(写真:受賞した商品を囲むマルトの担当者)