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平沼ノ内に牧場が誕生 「旅人牧舎。」湯ノ岳から賢沼寺に移転オープン

 今年9月まで湯ノ岳で営業していた牧場「旅人牧舎。」が、『弁財天様』として親しまれている真言宗智山派の寺院「密蔵院賢沼寺」の敷地内に移転し、グランドオープンした。
 14日にはオープニングイベントとして「沼ノ内弁財天馬市」を開催し、地域の住民たちに牧場の動物たちとふれ合える機会を設け、活況をみせた。
 細谷和輝住職は「子育て世代に喜ばれるような憩いの場になれば。隣近所の子どもたちの顔が見えるような環境を少しでも整えていければ」と、地域の賑わい創出へ牧場の相乗効果に期待を込めた。
 「旅人牧舎。」は、代表を務める装蹄師の八木沢一気さん(32)=茨城県北茨城市出身=が、動物との触れ合うことで心労をいやした経験などから、気軽に動物と接することのできる憩いの場を作ろうと、2023(令和5)年11月、湯ノ岳の中腹にオープンさせた。
 「動物や自然を学び生命のつながりに感謝できる牧場」をうたい、故障で引退したサラブレッドや仔馬、ヤギ、ヒツジなどに直にエサが与えられる体験を提供したほか、国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」に馬を貸し出すなど、馬文化の継承にも取り組んできた。
 しかし湯ノ岳山荘が廃止となるなど、周囲の環境が変化し、同じ場所で継続していくのが困難な状況に。移転を決断したものの、当初の候補地は契約直前で白紙となり、途方に暮れたという。
 そうした中、賢沼寺で開催しているイベントの装飾などで協力していた縁を頼り、細谷住職に相談したところ、駐車場の一部を借り受けることがかなったという。
 10月から移転開業の準備を進め、現在ではサラブレッド3頭とポニー1頭、ヤギ、ヒツジそれぞれ2頭を飼育している。
 今後はマルシェ形式で馬市を開催していく考えで、元日~4日は来年のえと「午(うま)」にちなみ、牧場から本堂までサラブレッドに乗って参拝する初詣企画「騎馬詣」の開催する。
 八木沢さんは細谷住職をはじめ受け入れてくれた住民に感謝の気持ちを言葉にしながら、「沼ノ内で馬に会える場所として広く知ってもらい、地域のためになるようなことを動物を介して取り組んでいきたい」と語った。
 (写真:「旅人牧舎。」の移転記念イベントで行われた装蹄作業)

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