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「あんば様の唄」後世に 平薄磯の神社に歌碑建立 復興の思い込めて歌い継ぐ
♪~あんば様から 沖来る風は ア、ヨイ、ヨイ いわしとれとれ ソリャイ 菅波の風 ソリャ、ヨーイ、ヨーイ、ヨーイヤネ
平薄磯地区で商売繁盛や大漁祈願、家内安全などを願って、江戸時代中期から歌い継がれている「あんば様の唄」の歌碑建立除幕式が5日、地元の安波大杉神社で行われた。
民宿鈴亀を営む鈴木幸長・薄磯区長が私財を投じて手がけたもので、東日本大震災からの復興を支えてきた地域の『心』を後世に伝えていく。
歌碑建立除幕式には地域住民ら20人が参加。同神社の大嶺常貴宮司による神事が執り行われた。建立にあたっては、薄磯地区の復興に携わり、あんば様の唄を歌ってきた「浜菊会」が協力した。
浜菊会は震災発生から8カ月後の2011(平成23)年11月、塩屋の岬舞台にした名曲・みだれ髪の縁で、東京ドームで開催された「美空ひばりメモリアルコンサート」に、鈴木区長らが招待されたことにさかのぼる。
帰りのバスの中で、薄磯の復興について話し合った結果、秋になると地元に咲くハマギクを冠した団体を立ち上げ、あんば様の唄を精神的な支柱としていくことが決まった。
鈴木区長は「震災から15年の節目に、こうした歌碑が建てられたことは大変うれしい。地域の発展と平和を願い、若い人にも歌い継がれてほしい」と呼びかけた。
浜菊会の山名隆弘・発起人代表(大國魂神社宮司)も「大津波によってたくさんの命が失われたが、ハマギクの花に心を寄せて15年の歳月を過ごしてきた。歌に込められた美しい愛をこれからも大切にしてほしい」と話している。
(写真:安波大杉神社に建立された歌碑)