福島県いわき市のニュースやお悔やみ情報等をお届け

ニュース

来年6月の開設80年に合わせ 地域住民主体で末続駅の振興に努める

 久之浜町末続のJR常磐線・末続駅が2027(令和9)年6月に開設80年を迎えるのに合わせ、地域住民が駅舎を交流拠点として生まれ変わらせる計画を立てている。
 26日には4月からスタートした大型観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」の一環で、3年前から始まった恒例のマルシェを開催し、ふたば未来学園中・高(双葉郡広野町)の美術部が手がけた絵画をお披露目したほか、80周年にちなんだ記念グッズやカプセルトイの販売を繰り広げた。
 駅は地元のシンボル。いまは老人会が手入れるツツジが見ごろを迎えている。こうした素晴らしさを広く伝えようと、地元がともに手を携えて盛り立てている。その一人がすえつぎCAFEの岡森綾子さん(58)。来年6月の駅開設80年に合わせ、駅舎を活用した絵画展や演奏会などを予定している。
 5月末までクラウドファンディング<こちら>も展開し、広く呼びかけをしている。
 ふたば未来学園中・高による絵画お披露目もそうした活動の一つ。長女・天音さん(18)が同校美術部に所属する縁から実現した。末続駅の四季折々の風景をモチーフに、高さ1・15m、幅5・3㍍の大きさで、後日掲示する。
 天音さんは「毎日通学に使っている駅に、自分たちの作品を設置出来てうれしい。多くの人たちがこの地域に足を運んでほしい」と笑顔を見せた。
 ■       ■
 常磐線の久ノ浜―小高駅間は1898(明治31)年に開通したが、久ノ浜―広野駅間には鉄道駅はなかった。戦時下の1944(昭和19)年、緊急時に備えた信号所が末続に設けられたが、終戦によって廃止された。
 市によると、地元の利便性と戦後復興の思いから、地域住民が駅開設を要望。決して裕福ではなかったが、当時の久之浜町長や末続の区長が費用を捻出し、鉄道省や仙台鉄道管理局に陳情に行った。
 時にはマツタケや干し柿をリュックに詰め、先方への土産にしたという。そうした熱意が実り、46年10月に駅開設が認められたものの、一般資材費は国鉄ながら、工事の労力は地元からという厳しい条件だった。
 47年2月に着工すると、末続の区長が先頭に立って奔走。延べ3千人超の住民が参加し、駅舎に共有林から伐採した木々を用いた。久之浜町も国道に通じる道路を造り、同年6月に開業を迎えた。
 (写真:お披露目された末続駅の四季折々の風景をモチーフにした作品)

PR:地域密着型の金融機関(信用組合)。地域社会への貢献を使命とし、地元の企業や住民が対象の預金・融資などの金融サービスを提供しています。

カテゴリー

月別アーカイブ

広告バナー(常光サービス)
More forecasts: 東京 天気 10 日間

関連記事

PAGE TOP