今年も残すところ2カ月余り。年末に向かって何かと慌ただしくなり、事件、事故が増える時期でもある▼寒さが厳しくなるに従って、家庭や職場ではストーブなど火を使う機会が増える。そこで心配なのが火災。火事は一瞬にしてすべての財産を灰にするだけではなく、一つ間違えば命さえも落としかねない。空気が乾燥し火災への危機感が強まる中で始まるのが「全国火災予防運動」(9~15日までの7日間)▼今運動では<1>住宅防火対策の推進<2>放火火災防止対策の推進など、7つの重点目標が掲げられている。火災原因の中身を見てみると、寝たばこといった自分の火の不始末での出火がここ数年上位を占める。中でも厄介なのは放火だ。いくら自分が注意していても防ぎようがない。とにかく家の周りに燃えるようなものを置かないことが大事になる▼全国統一標語は「お出かけは マスク戸締り 火の用心」。これからは冬本番を控えるだけに、油断はできない。