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境内包んだN響の四重奏 勿来・國魂神社で公演 10月の演奏会に向けて
日本を代表するオーケストラ・NHK交響楽団(N響)のメンバーが、市内で演奏活動を展開する「NHK交響楽団いわきアンバサダー レジデントシリーズ2023」が29日、勿来町窪田の國魂神社で開かれた。
N響は2009(平成21)年1月、いわき市と東北では初の業務提携を締結し、いわき芸術文化交流館「アリオス」で、定期演奏会を継続しており、本年度も10月7日に予定している。
この取り組みを踏まえて、昨年度からはN響のメンバーが大使(アンバサダー)を担い、ホール以外で演奏する「レジデントシリーズ」を実施している。N響を身近に感じてもらいながら、定期演奏会への来訪につなげるきっかけ作りで、各地区で好評を博している。
本年度は、フルート奏者の梶川真歩さんがアンバサダーを務めており、國魂神社での公演には、N響からヴァイオリンの大鹿由希さん、ヴィオラの三国レイチェル由依さん、チェロの渡辺方子さんが加わり、社殿で四重奏が繰り広げられた。
約50人の市民らが訪れた公演は「宵宮コンサート」と冠され、夕闇迫る幻想的な雰囲気の中、境内はベートーヴェンやモーツァルトの響きに包まれた。また本番に先立って、公開リハーサルやミニレッスンが行われたほか、プログラムの冒頭には宮川淳禰宜によって神社の歴史が語られた。
30日には、勿来町関田の勿来の関公園体験学習施設「吹風殿」に会場を移し、「夕涼みコンサート」と題して、4人の演奏が披露された。