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5年ぶり「ドンワッセ」の掛け声 いわきおどり 先陣切って勿来大会

 いわき市の夏の風物詩「いわきおどり」の先陣を切って、植田町のうえだパティオ通りで20日、第38回いわきおどり勿来大会が開かれた。勿来地区では新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2019(令和元)年以来の開催となった。
 5年ぶりのいわきおどりは2部構成で、地元の企業や団体、スポーツ少年団など延べ25チーム・総勢1290人が参加。声峰流民謡三峰会のおはやしの下、「ドンワッセ」の掛け声で力強い踊りを披露した。1部はおおくら児童クラブ、2部は菊田リトルモンスターズが最優秀賞に輝いた。
 いわきおどり勿来大会は「なこそ夏まつり2024」の一環で、8月31日の第26回鮫川花火大会と合わせ、地域の夏を盛り上げるイベントとして企画された。また会場の同通りは午前中から歩行者天国となり、多彩な露店が軒を連ね、活気にみちあふれていた。
 市内各地の魅力を歌詞に盛り込んだいわきおどりは、1981(昭和56)年に市制施行15周年を記念して制定された。今年は引き続き、27日に四倉・新町通りからJR四ツ倉駅前広場にかけて、8月2日に小名浜のアクアマリンパーク・臨港道路1号線(産業道路)、同8日にいわき駅前大通りで実施する。
 (いわき民報社では24日付の本紙で、いわきおどり勿来大会の写真特集を予定しています)

 <橋本さん姉妹 おはやしで本番支える>
 この本番をおはやしで支えたのは、古典楽器の特色ある音色を伝承し、いわき地方をはじめ全国の唄に取り組む「声峰流民謡三峰会」。いわきおどりには会員18人で臨んだが、その中には小学生のかわいらしい姉妹の姿があった。
 歌い手として2部にわたるステージに立ったのは、橋本悠さん(10)=鹿島小・5年=と、彩さん(7)=同・2年。実は二人とも、コロナ禍前に行われた勿来大会にも参加していた。
 悠さんは「5年ぶりのいわきおどりは、とても楽しかった。ちょっぴり疲れたけれど、緊張せずにやり切れた」と充実した表情を見せる。彩さんは前回が2歳とあって、さすがに覚えていなかったが、「いわきおどりの歌詞は難しい部分もあったけれど、しっかり歌うことができた」と胸を張っていた。
 こうして地元の文化に携わる橋本さん姉妹の姿に、大人たちは目を細めていた。
 (写真1枚目:力強い踊りを披露する参加チーム 2枚目:おはやしで踊りを後押しした橋本さん姉妹)

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