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内郷女性消防クラブ 防災まちづくり大賞で県内初の総務大臣賞 地域活動評価

 長年にわたり、いわき市内で防火・防災の啓発活動などを展開する「内郷女性消防クラブ」(遠藤和子隊長・県女性防火クラブ連絡協議会長)は総務省消防庁主催「第29回防災まちづくり大賞」において県内初の総務大臣賞を受賞した。
 評価に当たっては、女性隊員を主体にする「安心を形作る手の技術」「住む人すべてに伝える・届く防火指導」における外国人留学生への絆防災水引細工作成、防災教育・講習会、聴覚障がい者との手話講座、消防署との合同放水訓練、救急救命講座など安全安心のまちづくり推進に努めた結果、栄えある賞に輝いた。
 防災まちづくり大賞大賞は阪神・淡路大震災を契機に1996(平成8)年度に創設され、地域に根差した団体・組織ほか、防災・減災、防火に関する優れた取り組みなどを広く全国に紹介し、災害に強い安全なまちづくりの推進を目的にしている。
 今回は全国135団体が審査され、「総務大臣賞」3団体、「消防庁長官賞」5団体、「日本防火・防災協会長賞」12団体が選ばれ、2月21日に東京都千代田区のホテルルポール麹町で表彰式が行われた。このうち県内からは、楢葉町地域学校協働センター「原発事故被災地における地域総がかりでの次世代の防災・伝承意識向上のための取組み」が日本防火・防災協会長賞に選ばれた。
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 内郷女性消防クラブは1987(昭和62)年9月1日に設立された「下綴婦人消防クラブ」が前身。会員数61人。市消防本部予防課の推薦を受け、消防庁での第一次審査、選考委員による第二次審査を通過した。
 いわき市には選考委員の水野雅之氏(東京理科大大学院創域理工学研究科教授)らが訪れ、遠藤隊長と面談の上、活動状況を確認した結果、取り組みのうち、<1>聴覚障がい隊員による防災手話講習会<2>オリジナル指人形劇「カンカン君の火遊び」「創作防災かぞえ歌」によるお手玉遊び防災イベント<3>外国人留学生への絆防災水引細工作成・非常用持ち出し袋、ハザードマップ活用方法<4>高齢者世帯調査―が高評価され、今年1月に受賞が決定した。
 遠藤隊長は「隊員の中には、民生児童委員を務めていることから、高齢者宅などを訪れ、きめの細かい防火指導ができる」とし、「全国135団体のうち、3団体の一つに選ばれ、とてもうれしい。各機関・団体の支援のたまものと思う」と喜びを語った。
 (写真:内田市長に受賞を報告した遠藤隊長=右から2人目=ら)

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