いわき市の公立小・中学校30校の卒業アルバムを手がけている「斎藤コロタイプ印刷」(宮城県仙台市)を巡り、工場のシステムがサイバー攻撃を受けていることが分かった。
同社は工場のシステムがランサムウェアの攻撃を受け、2023(令和5)年度に制作した卒業アルバムのデータ(氏名・写真)について、最大17万3千件分が漏えいした可能性があるという。
いわき市教委によると、30校はいずれも主に地元の写真店が各種行事の撮影を行っており、そこから斎藤コロタイプ印刷にアルバム制作を委託していた。現時点で悪用されるなどの二次被害は確認されていない。
市教委は15日に情報を把握し、市内の公立小・中学校に同社を利用しているかを調査。16日には該当する小・中学校がホームページで、保護者に向けて情報漏洩の可能性がある趣旨の発表を行っている。それぞれ詳細は同社の個人情報窓口に問い合わせるよう、連絡先を掲載している。
また2024年度に制作した卒業アルバムのデータに関しては、別のサーバを使っており、現在までに取り扱いに問題はない。県内各地でも同様の問題が広がっており、福島市、郡山市の教育委員会でも確認を進めている。
同社は「皆さまにはご心配、ご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございません」とコメントしている。
(資料写真:いわき市教委が入る市役所東分庁舎)
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宮城の卒業アルバム制作業者にサイバー攻撃 いわき市30校担当 二次被害なし






