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平下平窪の配水管改良工事入札巡り いわき市水道局職員と地元業者役員を逮捕

 県警捜査2課といわき中央署は18日午前10時36分、市水道局が発注した配水管改良工事の入札を巡り、地元業者に設計金額などを漏らしたとして、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで、同市泉ケ丘二丁目、市水道局工務課技術主任の真山佳幸容疑者(34)を逮捕した。
 逮捕容疑によると、真山容疑者は昨年1月、同市平下平窪の配水管改良工事の入札に際し、地元業者の役員に設計金額などを漏らし、工事を落札させた疑い。
 またこの情報を基に、公正な入札を妨害したとして、同10時39分に公契約関係競売入札妨害の容疑で、同市小名浜字定西の会社役員松原文司容疑者(74)、会社役員松原文隆容疑者(48)を逮捕した。
 文司容疑者は大松興産(同市小名浜字定西)の代表取締役で、いわき管工事協同組合理事長、県管工事協同組合会長、全国管工事業協同組合連合会理事を歴任した。
 この件に関しては、誤った設計単価で入札が行われながら、最低制限価格と一致していたため、入札情報が漏洩した疑惑が持たれていた。
 市水道局によると、予定価格5629万8千円で17者が応じ、最低制限価格の5070万7453円で落とされた。しかし本当の予定価格は5634万4千円で、最低制限価格は5077万31円となり、本来ならば他の業者が落札した。
 市水道局では県警に資料を提供し、実態解明に向けて相談を進めていた。併せて市水道局では昨年3月、職員と第三者による調査確認委員会を立ち上げた。同年11月に提出された報告書では、情報漏洩を指摘する声が寄せられていたことが分かっている。
 県警は捜査に支障をきたすとして認否を明らかにしていないが、贈収賄の疑いも視野に余罪を追及する方針。
 (写真:市水道局の家宅捜索に入る県警の捜査員=18日午後6時31分)

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