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いわきのコシヒカリに高い評価 山田町の安島さん親子「うまい米決定戦」で金賞

 いわき市山田町であじま農園を経営し、南部地区を中心とした生産者らでつくる環境保全型農業研究会「いわき農Limit(リミット)」会長を務める安島美光さん(70)と長男・淳司さん(42)。
 2人が手がけたコシヒカリが、来年12月に須賀川市での開催が予定されている世界最大規模の米品評会「第28回米・食味分析鑑定コンクールin須賀川岩瀬」のプレ大会となる「『うまい米』決定戦」で金賞に輝いた。
 「うまい米」決定戦は今年11月、同じく須賀川市で行われ、県産米のさらなる味や品質、ブランド力の向上を図るために県内を対象に実施された。市内での受賞は安島さんのみ。
 安島さんは、実家を継いで兼業農家として励んできたが、有機栽培に本腰を入れ始め、2010(平成22)年に専業農家に転向した。
 現在は淳司さんとともに、環境保全型農業の第一人者として有機農業を進め、いわき市のブランド米コシヒカリ「Iwaki Laiki(いわきライキ)」や県のオリジナル品種「福、笑い」を生産するほか、代表を務める研究会では農家の理解促進や技術向上を図っている。
 今回栽培したコシヒカリは、近年続く猛暑の高温障害を避け、品質の低下を防ぐために田植えの時期を5月から6月ごろに遅らせるなど、品質維持の分岐点となる平均25度以上にしないよう、暑さ対策を施すなど苦心してきた。
 安島さんによると、「これまでの一番の仕上がり」となったが、「世界大会で入賞するためにはまだまだ改善が必要になる」という。
 安島さん親子は12日、市役所本庁舎を訪れ、内田市長に「『努力をしないで、ただ肥料を撒いて、天候次第でできる』という状況では米は良くならない。農業の復興が本当の復興の姿だと思うので、来年の本大会で福島県の農業の皆さんが入賞できるよう一緒に努力したい」と意気込んだ。
 (写真:内田市長に受賞を報告した安島さん親子)

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