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川前発クラフトビール「カワマエール」品評会で県内唯一の金賞に輝く
浜通り唯一のクラフトビール醸造所で、川前町下桶売の「SANDi BREWERY(サンディー・ブルワリー)」の3品目が、国内で製造されるビールの品評会「ジャパン・グレートビア・アワーズ2026」で入賞した。
このうち「KAWAMALE(カワマエール) ベルジャンセゾンスタイルエール」はボトル・缶部門で最高賞の金賞に輝き、単なるおいしさにとどまらず、飲む人の心に残る魅力を秘めたクラフトビールと評価された。
サンディー・ブルワリーは、川前町地域おこし協力隊出身の三戸大輔さん(38)が手がけている。泉町出身で、20代のころにバックパッカーをしていた際、オーストラリアで自家製ビールと出会い、醸造家を夢見るようになった。
30歳からドイツで製造について学んだ後、帰国後は広島県福山市で修業。2020(令和2)年に地域おこし隊員となり、寒冷な気候を生かし、ビールの原料でもある大麦とホップを栽培した。
委託による試作を経て、24年12月に発泡酒醸造免許を取得すると、昨年5月から瓶での一般販売が実現。ブランド名の「カワマエール」は醸造所の川前と、ビールの種類であるエールに加え、いわき市の中山間地・川前地区に対する応援(エールを送る)の意味を重ねている。
金賞を取った「ベルジャンセゾンスタイルエール」は、クロープやバナナを思わせる華やかな香りに、ほのかなスパイス感が特徴。すっきりとした口当たりで飲みやすい。また「いわきの梨エール」「KAWAMALE アメリカンスタイルエール」が銀賞を受賞した。
カワマエールが品評会で入賞するのは初。三戸さんは「大変うれしい。受賞を励みに、これからも地域の皆さんに愛されるクラフトビールを作っていきたい」と意気込んでいる。
ジャパン・グレートビア・アワーズ2026は日本地ビール協会が主催。全国236事業者から819銘柄が出品された。サンディー・ブルワリーは県内唯一の金賞事業者。
(写真:品評会で入賞したクラフトビールを前にする三戸さん)