市立美術館の企画展「谷川俊太郎 絵本★百貨展」の併設展として、「特集・谷川俊太郎といわき」が同館1階常設展示室で開かれ、市民の関心を集めている。7月21日まで。
このうち会場の一角には、いわき市出身の画家峰丘さんが親交のあった谷川さんの詩を赤、黄、青、緑色など鮮やかな色彩と金箔技法を取り入れ、独特のタッチで表現した変形100号の大作「動物たちのカーニバル『ライオンのおうさま』」1点、サムホール(22・7cm×15・8cm)の「動物たちのカーニバル」13点の原画が展示され、来場者の目を引いている。
これらは1995(平成7)年、谷川さんが詩をつけた絵本『動物たちのカーニバル』に触発された峰丘さんがひと夏をかけ、それぞれの詩に登場する動物を具象化した絵画を制作。自作での絵本化を考えたが、すでに刊行されていたため、本人の了解のもと、ポストカードとして完成させた。
2008年には、峰丘さんの「画業40年展―情熱と炎のアーティスト」に谷川さんが訪れて親しく懇談。「谷川さんは、私の作品を気に入ってくれ、祖父のような目線で接してくれた。訃報を聞き、とても残念に思うが、今回の企画展に参加できたことは大変光栄。ぜひ、谷川さんの詩を表現した作品をご覧いただきたい」と来場を呼びかけている。
(写真:谷川さんの詩をモチーフにした作品を前にする峰丘さん)
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いわき市とのゆかり紹介 市立美術館 谷川俊太郎さん企画展に合わせ






